社交不安症専門カウンセラー、セラピストの佐々木まなです。
今回は、苦手な物事に対しての五感の情報を変えて不安や緊張を緩めることができる方法、「イメージ変換法」についてお話したいと思います。

社交不安症の人は人と交流したい人
社交不安症でない方は、もしかしたら、社交不安症の方は「人と交流するのが嫌いな人」と誤解をされている人もいるかもしれません。
社交不安症の方は、人が嫌いでも交流が嫌いなのでもありません。初回カウンセリングの時に「今の悩みが改善して、どうなれたら理想の状態ですか?」という質問をさせていただくのですが、ほとんどの方が、「人と楽しく交流したい」「人と関わる仕事をしたい」「友だちと一緒にご飯を食べたりおしゃべりしたり旅行に行ったりしたい」といったことを話されます。
社交不安症の方は、もともとは「人が好き」なのです。人と楽しく交流したいからこそ、それができない自分の状態に苦しんでしまうのですよね。
カウンセリングを受けてくださる方お一人お一人が、人への緊張や不安を感じることなく、楽しく人付き合いができるようになっている未来をイメージしながら、サポートさせていただいています。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は、苦手感を無くす「イメージ変換法」についてお話したいと思います。
私たちはフィルターを通して世界を見ている

私たちは、目の前の人や物、出来事を「ありのまま」見ているようで、実はそうではありません。
例えば、犬を見たとき、「かわいい!」と感じる人もいれば、「怖い…」と感じる人もいますよね。同じ犬を見ても、人によってその「印象」はまったく違います。
同じ犬なのに、なぜこんなにも印象が違うのか、それは、私たちの脳内にある「イメージ」が違うからです。
幼い頃から犬と触れ合い、楽しい思い出がたくさんある人は、「犬=親しみやすい存在」というポジティブなイメージを持っています。一方、過去に犬に関する嫌な経験をした人は、「犬=怖い生き物」というネガティブなイメージが強く固定されてしまっている、というわけです。
つまり、私たちが見ている世界は、「イメージのフィルター」を通した「主観の世界」なんですね。
このことを理解すれば、「苦手なものそのものは変えられないけど、自分の中にあるそのイメージを変えることで、苦手意識を解消できる!」ということが見えてきます。
苦手意識は「イメージ」を変えることで緩められる

現実の出来事そのものは変えられませんが、
その出来事に対する「イメージ」や「感じ方」は変えることができます。
私たちのイメージは、色や形、音、感触、匂い、味といった「五感の情報」で構成されています。
そして、その五感の情報を意識的に変えることで、嫌な記憶や不安な印象もやわらいでいくのです。
まずは、ちょっとした不安や緊張を感じる、苦手な場面、苦手な人を思い出してください。
次に、その映像を変えてみましょう。
私のイメージ変換のおすすめは次のようなものです。
- 苦手な相手の顔にミッキーマウスの耳や鼻をつける → 緊張感が笑いに変わる
- 苦手な上司をバカ殿に変える → 笑えて深刻さがなくなる
- 苦手な相手の声をドラえもんの声にする→嫌な感じがなくなる
- 苦手な場所をお気に入りの場所に変える → 不安がなくなる
- バックに「笑点」の曲を流す→場面の印象が明るく変わる
好きなものにイメージを変えると効果的
例1:会議の苦手意識を解消したAさん
Aさんは、会議が苦手で、いつも会議では上司や同僚の人たちに対して緊張感を感じていました。Aさんは、ディズニーが大好きだったんですね。そこで、この「イメージ転換法」を試してみました。
上司や同僚たちを心の中でディズニーの大好きなキャラクターたちに変えて、頭の中ではエレクトリカルパレードの曲が流れ、会議室はまさにディズニーランド!というイメージをしてみました。
そうすると、苦手だった会議が、まるで楽しいパレードのように楽しく感じられ、その日から、会議の苦手感が無くなったということです。
例2:幸せ気分で手術を受けた私(笑)

これは、私自身の話です。今年の6月に盲腸の手術をした時のことです。初めての全身麻酔で、腹腔鏡手術。手術前夜に、医師から、全身麻酔と手術に伴うリスクなどの説明がありました。
怖がりの私、本来だったら、不安でどうにかなっていたかもしれません。でも、あるイメージをした途端、手術への不安や怖さは全く無くなり、むしろ手術が楽しみなものになってしまったのです。
私は、大好きな韓国俳優さんがいるんですが、その俳優さんが演じる、私が特に好きな役どころが、ある医療ドラマの外科医の〇〇〇先生なんです。手術前夜から、「明日の手術は〇〇〇先生が執刀する」ことをイメージしたんです。その途端、手術が楽しみになり、翌日、手術室に入っても、目を閉じて、執刀医のことを〇〇〇先生と思い込みました。名医の〇〇〇先生に手術してもらうのですから、何の心配も不安もなく、幸せ気分で手術を終えられた、という話です(笑)
それから、たった6日間の入院生活でしたが、その病院が、大好きな医療ドラマの「〇〇〇病院」の世界で、自分がそのドラマの入院患者という感覚になりました。これは意図的にではなく、自然と無意識のうちにそんな感覚になっていました。看護師さんたちとも楽しく交流し、幸せな入院生活を送ることができました。
まとめ
私の例は特殊かもしれませんが、ネガティブなイメージが浮かんだり、不安や緊張を感じる場面を迎えた時には、ぜひこのイメージ変換を「実験」「遊び」のつもりで試してみていただければと思います。
苦手な物事を、ご自身の好きなものや好きな人、好きなことに置き換えてイメージするなどしてみてください。
「こんな方法、本当に効くのかな?」と半信半疑かもしれませんが、やってみると意外と効果があるんです!😊






