心理学者のアルフレッド・アドラーさんが、「人間の悩みはすべて対人関係の課題だ」と言っています。
どんなに人間的にできた人であっても、実は他人の目を気にして生きており、自分はどのような人間でありたいか、と考える際には、必ず周囲の目を気にしているというのです。
そして、悩みを断ち切るためには、自分と人との課題の分離が必要だということ。これは、親子関係、夫婦関係、職場の人間関係、友人関係など、すべてにおいてあてはまることだと思います。

わかりやすく言いますと、あらゆる人間関係において、心の境界線を引いて、お互いの領域には踏み込まない、相手との適切な距離を保つということです。
コロナ流行初期に「ソーシャルディスタンス」という言葉がよく使われましたが、心と心の間にも「ソーシャルディスタンス」が必要なんですね。

この考え方に出会ってそれを意識することで、対人関係において、かなり気持ちが楽になりました。
特に、HSP気質や愛着の問題(アダルトチルドレン)を持つ人は、この境界線があいまいで、人の領域に踏み込んでしまったり、人に自分の領域に侵入されたりということが多く起こっていて、それが原因となって生きづらさを感じている場合が多いです。
不登校のお子さんを持つお母さんの悩みにおいても、親子の課題を分離し、お子さんと適切な距離を持ち、適切な親子関係を保つことがだいじだと思います。
心の境界線を引くことができれば、自分軸がしっかりとできて、相手に振り回されることがなくなります。そして、コミュニケーションにおいて「自分はこう思う」と主語が自分(I(アイ)メッセージ)となってきます。
あらゆる悩みを解決するための基本の一つである「心の境界線」について、心のよりどころをつくるカウンセリングで、もう少し詳しくお伝えさせていただいています。






