社交不安症の回復は”心で感じること”から

今年の自分を、心で感じてみるということ

社交不安症や人前での不安に悩む方へ。
頭で考えすぎてしまう不安から離れ、心の感覚を大切にする回復のヒントをお伝えします。

新しい年が始まると、「今年は何を頑張ろう」「ちゃんと成長しなきゃ」
そんなふうに、つい頭で考えてしまうことはありませんか?

あなたは今、「こうならなきゃ」と自分に言い聞かせていませんか?
気づかないうちに、少し力が入っていませんか?

社交不安症を抱えている方ほど、
先のことを考えすぎたり、失敗しないように何度もシミュレーションしたり、
気づけば“思考”が忙しくなっていることが多いように感じます。

でも今日は、少しだけ違うアプローチを提案したいと思います。
それは
「今年1年の自分を、頭で考えるのではなく、心で感じてみる」ということです。

自分の心に問いかけてみてください。
「私は、どんな気持ちでこの1年を過ごしたいんだろう?」

目標が浮かばなくても、大丈夫

「今年の目標は?」
そう聞かれると、言葉に詰まってしまうことはありませんか?

・特別な目標が思いつかない
・何を望んでいるのか分からない
・考えるほど苦しくなる
・そもそも“頑張る”気力が湧いてこない

そんな状態なら、無理に言葉にしなくても大丈夫です。

心は、言葉よりもずっと繊細で正直です。
言葉になる前の、なんとなくの感覚ぼんやりしたイメージ
そこに、とても大切なヒントが隠れています。

心は、言葉になる前にもう答えを知っている

心の感覚は、とても繊細です。
はっきりした言葉になる前に、すでに小さな反応として現れています。

静かな時間に、こんなふうに自分に聞いてみてください。
たとえば…

・この1年の終わり、私はどんな表情で過ごしていたいだろう
・どんな空気の中で、どんなペースで暮らしていたいだろう
・人と関わるとき、どんな気持ちでいられたら楽だろう
・安心しているとき、私の体はどんな感じがするだろう

考えようとしなくて大丈夫です。
正解を探さなくて大丈夫です。

胸のあたりが少しゆるむ感じ
肩の力がふっと抜ける感じ
ああ、こんな感じならいいな…という感覚

それだけで十分です。

社交不安症の回復にとって、大切な視点

社交不安症の改善というと、
「不安をなくさなきゃ」「考え方を変えなきゃ」そう思われがちですが、
そのように思うことは、かえって不安を増してしまうことになります。

大切なのは
自分の心が今、何を求めているのかに気づいてあげること。
自分の気持ちに気づき、尊重してあげること。

心の声に耳を傾けてください。
あなたの心は、もっと安心したがっていませんか?
もっと緩んでいいと、伝えてきていませんか?

もし不安を感じていたら、それを責めるのではなく、
「そう感じる理由があるんだね」と自分に声をかけてあげてください。
それは、自分を味方にしていく大切なプロセスであり、
回復への大切な一歩です。

小さな感覚を、大切にする1年へ

これからの1年、
大きな変化がなくてもいい。
目に見える成果がなくても大丈夫。
不安がゼロになる年でなくてもいい。

それでも、
去年より少し、自分の心の声を聴けるようになれたら、
それは、とても意味のある1年です。

・今日は少し楽だった
・今日は無理しなかった
・今日は自分に優しくできた

そんな日が、少しずつ増えていくこと。

今年の終わり、
「よく頑張ったね」ではなく、「ちゃんと心で感じてきたね」
そう自分に声をかけてあげることができたら。

それこそが、「心のよりどころ」を育てるプロセスです。

今年が、あなたにとって
自分の心とつながり直す1年になりますように。

佐々木まな(社交不安症専門カウンセラー)